友人の個展へおでかけ。母であり妻である彼女の作品は暖かいものが多いように思う。
今年の初めにも銀座で開いた個展にいかせて頂いたけれど、その時は「お正月風」な作品が多かった。今回は新たな作品が沢山あって、また楽しませてもらいました。
ご主人の仕事の関係で、この秋から1年半ほどミラノに住むことになった彼女。住む家や子供の学校探しで、9月には既にミラノに移っていたそうで、「集中できた!」と言っていたけれど、この個展の為にイタリアで描いた作品が10枚もありました。
「その人が経験してきたことが作品になって現れる」と彼女は言っていましたが、彼女が描くイタリアの街並みや、母親が子供を抱いている作品など、妻として母としてそして1人の画家として、幸せに生活している彼女が想像できました。
高校時代の友人である彼女は、少し複雑な家庭環境で育ち、16歳の当時、自分の身の上に置かれている小説の話のような状況を、笑いを交えながらあっけらかんと話してくれて、聞いているほうも「ドラマの話かしら?」と思ってしまうくらいだった。
進学校だった母校は東京の三大私立に行くことが良し。という雰囲気が漂っていてその中で、芸大に進むなんぞは、後にも先にも彼女だけ(?)だったのではないかと思う。美術の先生もいないあの環境で、さぞ大変だったと思うけれど、いろんなことに対し、環境のせいにしない彼女だったからこそ、今があるんだろうな~。と彼女に会うたびに思ってしまう。
お化粧をしていない時代を一緒にすごした友はやはりいいな・・・と改めて思うのでした。
はがきより小さいサイズでも15万円ぐらいする彼女の作品は今の私には購入できないけれど、「先生」と呼ばれている同級生を誇らしく思い、一緒に訪れた同じく同級生Mちゃんと「買うならどれにする?」と楽しく夢を膨らませるのでした。
「何かを始めるのに遅いことは無いわよ」と言うMちゃんのお言葉。
・・・・芸術の秋 その2に続くのでした。