タイヤが悲鳴をあげたので交換しました。モノだけを欲しいのであれば、クリックすれば翌日には手元に着く時代。むしろその方が安価に手に入れられることも多い。けれど、『どれにしようか』と迷うプロセスや、手に入れたあとのワクワク感も共有できる、あえて選んだ『わざわざ』な買い物のしかたは、『わざわざ』タイヤの交換をしに出張サービスをしてくれる。という意図せずの優しさも付いてきました。
車ほどのスピード感はなく、でも歩くより遠くに行ける自転車は、目に入ってくる景色の流れが新鮮で、登山とはまた違う面白さがあるのです。
「食」も同じで、時間がない時に、急いで胃袋を満たすだけの食事や、単に栄養補助であればサプリメントの存在もあるけれど、香りや食感、食べる場所の雰囲気や音。誰と一緒に食べるのか。食材を見たときに、『どんな風に料理をしよう』と想像を巡らせることなど。楽しみ方、味わい方はいろいろ。『わざわざ』もいいものだと思う。
「タイヤを交換しました」
文字で表すとたった1文なのに、モノの後ろにやっぱり人がいて、温かいばかりではなかったけれど、関わる人の体温も感じられた。
これを食べるために走った(笑)タイヤを交換しても走る目的は変わらず。
「川の向こう側が楽しいよ」と教えてもらって、川を渡った先で立ち寄ったお店が大当たり。この手作りチーズケーキはしっとり濃厚でとっても美味しかった。
せっかくだから・・・と遠回りしたら、川沿いに咲く大きな桜に出逢えました。
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