『カステラ文化研究会』で、頂いた、「龍馬のカステラ」(写真のスクエアの方です)
1830年頃まではカステラは長崎の名物ではなかったそうですが、その後明治時代の近代化とともに、広まっていたとか。そして坂本龍馬ひきいる海援隊の雑記帳にもカステラの配合が記されていたそうです。その配合と、材料(水飴ではなく砂糖)を使って、江戸末期のカステラの味を再現!!(改良を重ねた現代のしっとりフワフワカステラとは違い、甘食のようなしっかりした食感。歴史をたどると龍馬のカステラの配合は、当時としてはかなりの上質だったようです)
現代のカステラとの食べ比べをしながら、長崎の松翁軒第11代目当主の山口様より、江戸末期以降のカステラの進化についてお話を伺いました。
昔は、炭を使って「引き窯」でカステラを焼いていたそうです。現存の引き窯で実際に焼いてみたときに、苦労をしたエピソードや昔の道具の魅力などのお話も・・。
カステラの歴史を伺ったあとは、オスマントルコの時代から、バスコダガマの世界一周と、広域的な「砂糖とお菓子の関係」をエッセイストで画家としても活躍中の玉村豊男さんよりお話しいただきました。(面白かった!)
参加者側であられた作家の森下典子様が飛び入りで、キリスト教と茶道の関連性(「聖体排領」の儀式と、茶道のお手枚に共通性が多いという内容)を話してくださったりで、カステラ文化、砂糖文化、菓子文化、茶道。。。と沢山の本を一気に読んだくらいに、知識が深まり興味深い時間となりました。
(茶道は裏千家表千家とも「宗名」を名乗りますが、その「宗」と宗教の「宗」は関連性あるのでしょうかね??気になる・・・。)クリスチャンの大学に通い、ちょっとばかり茶道もかじった身としては、惹きこまれるお話でした。
身近なことも、歴史と照らし合わせて紐解いていくと更に興味深いものにかわっていきますね。