かながわブランドモニターで今回訪問したのは、横須賀・三浦地区。横浜市金沢区にある神奈川県漁業協同組合連合会で、神奈川の漁業と海苔の加工生産の話を伺いました。山あり、海あり、川あり。米、野菜、果物、牛、豚、そして魚。街もあるので、作る人の近くに食べる人もいる神奈川県は本当に恵まれていると思います。
消費地から離れた生産地の農作物は、早めに収獲をし流通も考えた段階での出荷や、採れたての一番美味しいものは届かなかったり・・というのが現状。本当に美味しいものは現地に行かないと食べられないということですね。
牡蠣の殻を使っての海苔の養殖は、低水温になる9月~11月頃まで。11月から摘み取りを開始して、初摘み、2番摘み・・・・・年をまたぎながら繰り返し、5回程度もぐり船で摘採するそうです。でもなんと言っても1番は「初摘み!」の海苔だそうで、初摘みの海苔が出来上がる11月は、新米の時期でもあります。美味しい「海苔結び」は日本の気候に合った恵みの食べ物なのですね。
摘採した海苔を加工し、それを市場に出荷。1次加工済みの海苔を次に加工業者が焼海苔へと加工します。手作業で1帖ずつ半分に折り畳まれた海苔を広げ、乾燥機へ。
想像以上に手作業が多い加工でした。場所を移して、次は漁師さんからお話を。江の島のワカメ体験に引き続き、漁師さんのお話は楽しい!!
こちらももの凄く丁寧に海苔を加工されていました。ほとんどの異物は機械でセンサーチェックが可能。でも機械を使っても、異物発見できないのは、煙草のフィルターだそうです。考えてみれば、海に煙草のフィルターがあること自体がおかしな話ではありますけれど・・・。
スーパーや海苔専門店で売られている海苔は「二次乾燥」「焼き入れ」の加工がされているものです。市場出荷前の乾海苔をあぶったものを食べさせて頂きましたが、香り味ともに素晴らしい!!漁師さんのお話を伺い、加工過程を見させて頂いた後はなおのこと味も違います。
即購入(笑)
あまり知られていない神奈川の海苔。昭和の後半ごろはNO1の価格で出回っていたそうです。1次産業の後継者問題は、どこも同じ。漁師もかなり減ってきているそうです。
横須賀地区は、海苔、わかめ等。。少し西では、生シラス(ついに解禁ですね!)景観だけでなく、海が近くにあるのは、嬉しいことですね。。やっぱり本当に美味しいものは現場に行けば食べられた!!1枚1枚丁寧に手間暇かけて作られているのがわかると、より以上に味わってそして有り難い気持ちもうまれてきます。
=三浦大根に続く=