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彩菜日和

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東大寺二月堂 お水取り

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夕刻、二月堂まで歩いて行くことに。お堂が近づくとなんだか違う時代にタイムスリップした気分になります。

1300年一度も途切れることがなく続いている、「お水取り」。遷都1300年の今年に伺えたことは、なんというタイミングでしょう。ご縁に心から感謝です。
二月堂修二会(お水取り)は、連行衆とよばれる11人の僧侶が、二月堂の本尊十一面観音に、人々にかわって懺悔し、人々の幸福をねがうというもの。一ヶ月間家族と生活を別にし、修業をされます。食事は植物性のもののみ。動物性のものは一切口にされません。境内の、お食事を作る場所を拝見するだけでも、別時代です。映画のセットを見ているかのようにもなりますが、神聖で荘厳な風にカメラを向けるのも忍ばれます。

有名な「お松明」は19時きっかりに始まりました。幸運にもかなり前の方で見ることができ、10本のお松明の火が消えるまで、目が釘付けです。圧巻!!40kgもある竹をたった1人で、お堂まで持ってあがります。(これは僧侶ではなくお付きの方)本堂に登ったら、写真のように火のついた松の部分を回し、駆け抜けるのです。「おぉ~」っと拍手もあがります。

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これが終わると、ほとんどの人が帰ってしまいますが、私たちは美味しい関西風の揚げが入ったうどんを食べて、本堂で行われている、修業を少し離れた場所から拝見。全国の神々の名前を読み上げる「神名帳」他、鈴の音が聴こえてきたり、と仏教、神道などさまざまな要素で構成されていて、奥の深さを感じ単に宗教行事というだけでは言い表すことができません。来ている方の年齢層はかなり高かったですが、興味があれば日本に産まれたものとして一度は訪問されることをお勧めいたします。こういう時間を分かち合える人も確かにすくないのかもしれませんが・・・。

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開始前の二月堂


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二月堂からみえる奈良の町。高い建物が無いのが落ち着きます。左手前の大きな山?と間違えてしまいそうな建物は、大仏殿です。

若草山の大きなエネルギーを感じ、いたるところに生命が宿っているような町。夜道も不思議と怖くありません。見えない魂に守られているような気持ちになるからかしら?

大人になってから3回目の奈良。毎回大仏様のお顔は違って見えます。そしてメッセージも違います。
また来ます。必ず・・。ゆるりゆるりと流れる時に、心を委ね沢山のことを感じ取れる町ですね。

そういう時間を過ごせるとは、本当に幸せです。
by megkitchen | 2010-03-11 23:09 | お出かけ 
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