北京パラリンピック金メダリストの石井選手が9月にレースで大怪我をされました。
こちらをご参照くださいませ。イタリアに一カ月、日本で一カ月入院。
自己の記事を読むだけでも、色々な想像が頭をよぎりましたが、なんと事故の写真を手にひょっこり現れてくださったのです。写真は1位の選手は手をあげてゴールをしているシーン。その後方には顔面から落車をしている石井選手がうつっています。ヘルメットは割れて横に転がっていました。
冷静に「僕の作戦負け。悔しいぃいいい」と、レースの模様や、仕掛けるタイミングをはずしてしまったこと。海外のチームにゴール直前で囲まれてしまったことを話してくれました。それと、「ヘルメットはメーカーに送ったから、今後またいいヘルメットを開発してもらわないとね」って。
こんなに大怪我をしたのに、このアスリート魂たるもの・・・どこから来るんだろう・・。
(ちなみに、2001年の事故のことは
こちらに書かれています)
イタリアのレースに発たれる前の8月下旬に、レースのスケジュールやコース等の資料を見せて頂きました。その時には、
「あき時間は買い物ですか??」
「そんな気分じゃないけれど、ちょっとカンパのお店(有名な自転車部品メーカー)には行こうかな・・」
なんて冗談を話していた会話が記憶に残っているときに聞いた、現地での事故話しでした。
イタリアから日本へ搬送されるときの写真や、病院の食堂のパスタが美味しかったという話など、まだまだ完璧に治ったわけではないのに、こちらがビクッリしてしまうほどの、事故の解説でした。
すでに「30kmぐらいはもう(自転車で)走ったから・・・」と。
そして笑顔で「自転車は折れたけど、それは何よりも最初に直してるから・・・」と。事故前に撮ったというイタリアでの自転車と車が共存している動画を見せてくださり、変わらずの自転車への熱い想い。
私の人生こんな刺激的な人たちに囲まれていていいのでしょうか??と思うほど・・強烈な時間でした。円高、株安、デフレとは別世界の、映画のような生話しでした。